リンデンリリー
リンデンリリーは日本の競走馬、繁殖牝馬。主な勝鞍にエリザベス女王杯、ローズステークスがある。
生涯 1987年、向別牧場は繁殖牝馬ラドンナリリーを種牡馬ミルジョージと交配させた。当時の馬産地には「脚の長いミルジョージ産駒は走る」という評価があり、ラドンナリリーは脚の長い仔を産む傾向があったため、脚の長いミルジョージ産駒の誕生を狙ってのことであった。
デビュー当時の評価は低く、1990年12月のデビュー戦では9番人気であった。リンデンリリーはこのレースを低人気を覆して優勝。翌1991年1月のKBS京都紅梅賞(現在の紅梅ステークス)でも9番人気でありながら1位入線を果たした。しかし直線で斜行し他馬の進路を妨害したと裁定され、13着に降着する処分を受けてしまう。さらにレース後、生まれつき状態の良くなかった左前脚を骨折していることが判明。春の牝馬クラシック断念を余儀なくされた。中央競馬ではこの年から降着制度が導入されたばかりで、このときの降着は関西における適用第1号で、加えて1位入線馬に対する中央競馬史上初の適用となってしまった。
その後リンデンリリーは7月の小倉競馬場で骨折から復帰。脚への負担を軽くするためにダートの500万下条件戦に2度出走したが4着・2着と勝ち切れず、陣営は賞金を加算するために中2週で芝の500万下条件戦に出走し、優勝。続いて出馬投票で競走除外になることを覚悟の上で出走に踏み切ったエリザベス女王杯トライアルのローズステークスも優勝。重賞初制覇を達成した。
エリザベス女王杯では、桜花賞馬シスタートウショウが屈腱炎で出走を回避し、オークス馬イソノルーブルの調整が順調でなかったこともあり、1番人気に支持された。レースでは前半は9番手からレースを進め、直線で一気に加速。2着馬に2馬身差をつけ優勝した。この勝利はリンデンリリーばかりでなく騎乗した岡潤一郎にとっても、管理調教師の野元昭にとっても初めてのGI制覇となった。しかしゴール後すぐに岡はリンデンリリーから下馬。診断の結果、右前脚浅屈腱不全断裂を発症し競走能力を喪失していることが判明した。なお負傷はレース中、最後の直線を走行していた時点で既に発症していたものと推測されている。
診察結果を受けてリンデンリリーは競走馬を引退し、繁殖牝馬となった。繁殖牝馬としては長らく目立つ活躍馬を輩出することができなかったが、2000年に生まれたヤマカツリリーがGIIのフィリーズレビューを優勝するなどの活躍を見せた。2008年5月5日、繋養先の北海道勇払郡厚真町にある阿部栄乃進牧場で死亡した。
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